シュリ日和

まいにちに生きる

純然たる







あの時あなたが

わたしのなかにずっといた

ほんとうのわたしを

みつけてくれたから

わたしは心底安心して

無邪気にいろんなことを

話したけれど











あなたがわたしを見つめる

眼差しは

なぜだかとてもさみしそうで

その理由が

わたしにはわからなかった











いまもわからないまま











あの日のあなたを

わたしは永遠に独り占め

できるから

どんなに小さく

ささやかな望みでも

それは容易く

口にすることは

できなかったよ











欲張りな自分と

折り合いをつけて

泣きそうなときも気丈に











いつでも

あなたへの想いが

わたしを導いたから

わたしはあなたへの想いに

恥じない生きかたをしようと

心に決めた











あなたへの想いの前でだけは

真白く清く

咲いていられますように











あなたのしあわせを

誰よりも純粋に願える

わたしでいられますように











あなただけが知っている

わたしを守り抜けますように











そして











この想いの前に

いつでも潔く散れることを

祈りながら











それでも











あなたと共に生きる道を

選べるわたしでありますように











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日差しをうけて