シュリ日和

まいにちに生きる

単衣




暑い。はやくも梅雨が恋しい。

少しでも涼しい気持ちになりたくて、今日のタイトルを単衣にした。単衣とは、初夏から初秋にかけて着る、裏地のない季節の着物のこと。単衣(ひとえ)という響きは、なんとも涼やかで、たおやかな、女性らしい美しい日本語で好きだ。いつか単衣が似合うような大人の女性になりたいと憧れているが、今はもう真夏は半裸で過ごしたい私にとって、夏に着物を着ることのハードルは年々上がり続けている。

黄色に元気をもらいたくて、向日葵を買いに商店街の花屋へ行った。店頭で、向日葵とミニ薔薇の花束が目に留まる。先客がおり、その人は私よりも小さい女性で、タトゥーをいれていて、パッと見、年齢不詳な感じの人だった。熱心に花束を選んでいて、選んだガーベラやミニ薔薇のピンク系の花束を手にしながら、お店の人に『あと、〇〇のお花ありますか?』と話しかけている。お店の人は『あるけど、もたないよ。(暑いから)』と、ぶっきらぼうに答えていて、それでもその人はそのお花が欲しかったようで『お母さんにプレゼントしたくて。』と、付け加えた。お店の人はそれを聞いたら黙ってその人の希望するお花をケースから出してきて『…それと一緒にしてあげるから』と、対応してあげていた。私はやりとりを見ていて、とても嬉しい気持ちになって、こういう場面に出くわすことって、''本当に嬉しいなぁ〜''と、じんわりと胸に広がる温かさを感じて、ほっこりした。

ちょっと前に、3階にある家の部屋で洗濯物を干していたら、家の前の道を小さな女の子がお父さんと通って、ちょっとしたらその子だけ戻ってきて、上を見上げたもんだから、洗濯物を干していた私と目が合った。私はその子にニッコリ笑って手を振ったら、その子が小さな手を振り返してくれて、''ああ、なんてこと!''なんて、最高にしあわせな気持ちになったのだった。

日常で出会うしあわせの瞬間。小さな物語がそこにはある。


私は今、お金との関わりから、様々なことを学んでいる。お金が手元にない(お金はある。無限にある。いま私の元にないだけ)状況になると、例えば、すぐに買い替えられない冷蔵庫や洗濯機が故障した場合、ものすごく困る事態に陥るわけで、そう考えた時に、感謝のハードルが激下がる。動いてくれているだけで本当にありがとう!ボタン一つで洗濯してくれてマジでありがとう!冷たいものが即座に食べれて(飲めて)マジでありがとうしかない!といった気持ちに自然となる。これが、もしも今まで通り、普通に働いて、普通に給料もらって、普通に生活に困らない程度の収入があった場合、洗濯機や冷蔵庫にありがとうは多分言わないだろう。私は今しか感じられないありがとうを、お金により、学ばせてもらっている。豊かさはそこかしこにあり、それに気づける状態にあることの貴重さ。向日葵ひとつとっても、無償で豊かさを与えてもらっていることがよくわかる。

私は今、お金との付き合い方を一旦リセットしているのだと思う。これまでの思考だと、なくなることを恐れて、なくならないように、なくならないようにと、その恐れに基づいた行動をしてきた結果、困らない程度の富しか得ることはできなかった。常にお金が富の中心にあり、生活が困らないためにしか、生を活かすことができなかったのだと思う。表向き、この世の悪のシステムに思考をコントロールされ、無意識に選択を続けてきてしまったと言えるのだけど、実はその裏には本当に深い深い理由があり、''自分の現実は全て自分が望んだ結果である''という真理が腑に落ちた時、私が本当に恐れていたことは''他者から嫉妬されること''だったということに気がついた。人より目立つと嫉妬される。好きなように振る舞うと嫉妬される。人よりいい暮らしをすると嫉妬される…。嫉妬されたくないがために、環境も人間関係も人より下に身をおく(3次元的発想ですが)ことで、避けてきた。その方が楽だったからだ。それは現世での経験も影響が無いとは言えないが、やはり根底には過去生の影響も強いだろう。過去生からの集合無意識とも言えるだろうし、女性性の闇にも関係する。本人は気づいてなくとも、私と同じように、この国には、目立つことを恐れて、自分の能力を押し込めて生きてきた人が五万といると思う。(というか、殆どみんなそうなんじゃないかな)

だけどもう、そういった負の産物は宇宙の采配により、すでに終わっているとみている。だから、新しい流れにみんな自動的に乗ってるのがほんとうで、その流れに気分よく乗ってるだけで運ばれていくなかで、過去の思考が抵抗したり、頑張ってなんとかしなきゃ!と躍起になったり、そういう段階まで有難いことに来ていることに気づけない(情報により気づかせないようにされている)人が多いだけなんだと思う。

この世界のすべてはエネルギーだと考えた時に、豊かさのエネルギーは豊かさに精通している。同じ波動同士が引き合う。ひと足先に富を循環させている人達は、口を揃えて同じことを言っている。私はそれを信じたので、実体験を通して、豊かさがどんなカタチで、お金となって自分の元へと流れてくるのかを、たった今現在進行形で実験している。自分が世界に提供できる、本当の生の活かし方をこれから見つけていくのだと思う。できることならば、自分と同じような境遇に身をおいている人たちと、楽しさを元に、一発逆転ホームランを打ちたいと狙ってる。手持ち金がないところから、ひとりひとりの力で、世界をひっくり返したい。お金で買えない人間としての価値を与え合って、豊かさのニューウェーブを巻き起こしたい。そんな発信をして、人と人を繋いでいけたらと、ずっと的を絞って考えつづけている。

すべてが真新しいチャレンジだ。

とびきりの奇跡はある日突然起こる!

自分の気持ちが上がる言葉に意識を向けて、一日一日を大切に生きたいと思う。







夏の色