夜の歌枕元をすっきりさせクリスマスの飾りだけで四方を囲んだ季節はきっと冬なのだろう夜中に憶えのない木の置物が届けられ届けた配達員の人は桜の幹のように艶のある濃い茶色の顔をしているこの人は木の精であろう木の精に紛れて同じ顔色の知り合いが思わ…
菜の花列車ある昼下がり心の清い人にしか見えないという列車が目の前に現れたひと通り車内を調べたあと窓際の席に座り外を眺めた黙って眺めてばかりでいるとそういう思想の者かと思われてしまうので長々と座っても居られず体を置いて再び歩き回るふと懐かし…
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