2021-09-04 続 夢と詩 夜の歌枕元をすっきりさせクリスマスの飾りだけで四方を囲んだ季節はきっと冬なのだろう夜中に憶えのない木の置物が届けられ届けた配達員の人は桜の幹のように艶のある濃い茶色の顔をしているこの人は木の精であろう木の精に紛れて同じ顔色の知り合いが思わずその人の名を声にした次の瞬間、目を覚まして過ぎったのはその人の生死こんなご時世何があってもおかしくない果てしなく終わらない長い夜のこと気のせいであることを願っている流れ星が降っている