あなたが繋がろうとするあの人のある一面は、わたしの繋がりたいあの人ではなかった。
わたしには一面じゃ意味が無い。
全部じゃなきゃ興味すら無い。
だからわたしたちは、最初から友達にはなれなかった。悲しくなんてない。
わたしが本当に悲しかったのは、誰もあの人を愛さないことだった。
あの人の幸せを願わないことだった。
あの人を利用してることに気づこうともしないことだった。
あなたは友達になったつもりかも知れないけど、そんなの友達とは思わない。
このわたしの想いが、独りよがりで誰からも理解されることがないのなら、わたしはこの想いと心中してもかまわない。
プライドってそういうことをいうんだよ。
プライドって生きてきた道のなかで、できた傷から自分で産み出すものなんだよ。
いつまでも過去生とか下らないこと言うのやめなよ。いくら断捨離しつづけたって、そんな幻にしがみついてる限り、なんも始まんないよ。前世の焼き増しやりに生まれてきたわけじゃないでしょ。
何のために全部忘れるところから始まるの?何のために人と人は出会いを重ねるの?
何のためにわたしたちは出会ったの?
ねぇ、教えてよ。
愛されたかったなら愛してあげなよ、誰よりも自分をさ。
愛されたいように、丁寧にどこまでも優しく愛してあげなよ、あなたをさ。
わたしは、わたしのほんとの友達をお手本にして、わたしが望む幸せを自分がつかめなくとも、あなたの幸せを願えるように、そんな人になれるように今を生きるよ。
そんな人になれるようにって、強く祈って今を生きるよ。
都会の狭間に