星の見えない夜に
星の王子さまを朗読した
なかでも好きな
24章
夏にみんなにも
聞いてもらったんだ
王子さまの心ほど
美しいものはない
触れたら壊れてしまいそうなほど
繊細で透明な薄氷のようなそれは
より一層大事にしなければ
ならないような気がした
王子さまとじぶんを重ねる
王子さまのようなこころを
隠し持っているじぶんを
一輪の花への誠実さを守り抜いて
生きてきたじぶんを
安心させてあげなければ
ならないような気がした
わたしはもう
わたしを不安にさせない
いつでも
優しく柔らかく抱きしめる
あの
目には見えない
星の光のように
耀いている