シュリ日和

まいにちに生きる

海へ






美しい海から生まれた










わたしだから










山に憧れた










山を登る過酷さを体験したくて










この惑星へ










てっぺんを目指して










ガムシャラに走ってるうちに










いつの間にか










走ってることさえ忘れた










てっぺんなんかとっくに超えて










何度も登っては下り










下りては登ってることに










気づかないまま










この旅に










終わりなんかあるわけなかった










終わらせようとしなかっただけ










わたしはもう海へ帰りたい











海へ帰って











綺麗なわたしを思い出したい











前だけを見て











山を登り続けるわたしを











あの海のなかで











揺らぎながら











共に旅してくれた











あなたの元に









f:id:like_nanohana:20210411121406j:plain

龍宮