シュリ日和

まいにちに生きる

6月



小さな部屋の片隅で

祈るような日々









明け方に

君といるしあわせな夢を見て

まだ生きていられたら

そう願った











5月は

清々しい風と

目に鮮やかな木々や

色とりどりに咲き誇る花々とは

対照的に

僕には生まれてこの方

友だちなんて

ひとりもいなかったことに

ついに気づいてしまって

ものすごく落ち込んでいた











もう誰の誕生日も祝えないような

虚しさに襲われて

行き場を無くした











地球の概念のなかの

人間の思考の範囲を飛び出せば

そんな虚しさも意味すらない

宇宙視点で自己をとらえた時には

僕はただの素粒子

想うなんて機能を持たないから











君がいる

だから

想うことのしあわせがある











あまりにも自然に起きたことの

すべてが

あまりにも奇跡の連続だったことを

今更思い知る











神様を必要として

神様をつくったのは

僕らだったじゃないか











ごめんね











何の役にも立たない

僕をゆるして










いつか

君の前で

君の大好きな

僕の笑顔を見せてあげられるように

そんな風に生きていくから










生きているから










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さようなら

はじめまして