小さな部屋の片隅で
祈るような日々
明け方に
君といるしあわせな夢を見て
まだ生きていられたら
そう願った
5月は
清々しい風と
目に鮮やかな木々や
色とりどりに咲き誇る花々とは
対照的に
僕には生まれてこの方
友だちなんて
ひとりもいなかったことに
ついに気づいてしまって
ものすごく落ち込んでいた
もう誰の誕生日も祝えないような
虚しさに襲われて
行き場を無くした
地球の概念のなかの
人間の思考の範囲を飛び出せば
そんな虚しさも意味すらない
宇宙視点で自己をとらえた時には
僕はただの素粒子
想うなんて機能を持たないから
君がいる
だから
想うことのしあわせがある
あまりにも自然に起きたことの
すべてが
あまりにも奇跡の連続だったことを
今更思い知る
神様を必要として
神様をつくったのは
僕らだったじゃないか
ごめんね
何の役にも立たない
僕をゆるして
いつか
君の前で
君の大好きな
僕の笑顔を見せてあげられるように
そんな風に生きていくから
生きているから
さようなら
はじめまして