シュリ日和

まいにちに生きる

捩花



いま目の前のテーブルには、道端で詰んできた捩花が咲いている。毎年この時期になるとたまに見かけるわりとレアな雑草だ。

捩花って、こんな漢字だったんだ。知らなかった。

なんか、涙に似ていて可愛い。


ここ数日、行きたい場所がどこにもなく、買い物ついでの散歩以外、ほぼ家で過ごしている。

気持ちの浮き沈みがなく、安定している。好きなイラストレーターの人の新作の塗り絵を買ったはいいが、レベルが高すぎて途方に暮れている。これは間違いなく、買った瞬間がゴールだった。

もう、気軽に物を買うのは本当にやめようと思う。


どうにも、過去に経験がないような心の神域へと足を踏み入れている気がしてならない。こんな感じは初めてのことで、心なしか落ち着かない。経験がないから、比べる何もなく、とにかく目の前のことをただ淡々とこなす日々。

掃除、洗濯、料理に、整理整頓。インスピレーションによる気づきをメモしたり、詩を書いたり、読んだり。好きな歌を歌って、お笑いの動画を見て、大笑いしてみたり。


しあわせだなぁ〜と思う。


だけど、どうしてわたしは今ここにいるのだろう?そのことはずっと考え続けていて、多分これからもずっと考え続けていく気がする。答えが見つかる日はくるのだろうか。わからない。わからないから、続けるのだろう。


昨日、近くのコンビニのお姉さんに『お団子(髪型のこと)可愛いですね!』と、声をかけられて『…あ、ありがとうございます。』と、またも不意打ちにびっくりして、余裕なく答えた。さらに、『いつもありがとうございます。』と言われたことを考えると、以前からわたしのことをお客さんとして認知してくれていたようだった。久しぶりに人と話した気がして嬉しくなる。

わたしからしたら、マスク越しとは言えども、にこやかに話しかけてくれるあなたの方が可愛いよ。と思ったが、伝えられず。

こういう時、余裕をもって素敵な返しができるようになりたいなぁー。

たとえば、『ありがとう!嬉しいなぁ〜。そんなこと言ってくれるお姉さんも素敵な人ですね。』とかなんとか。


さて、今日のこと。

家を出てすぐの、草木花が生い茂る貨物列車の線路沿いの道を歩いていたら、目の前を超ロングなアオダイショウが悠々と横切っているのが目に飛び込んできて、思わず『うわっ!!!』っと、わりと大きめな声を上げてしまった。すると、すこし先でゴルフの素振りの練習をしていたおじさんが振り返り、『おぉー!蛇か!今の蛇だったよね?!』『いや、凄いな、蛇だよ。』と、わたし以上のリアクションに思わず笑いながら『…蛇でしたね〜』と、なんとなく会話してるような雰囲気を出してみる。

実は、わたしはこの道でアオダイショウと遭遇するのは三度目のことだった。三度同じ個体と遭遇しているかは謎だが、ここには結構前からアオダイショウは生息しているようである。

数年前、まだ娑婆の仕事をしていた頃に、仕事仲間にこの道で遭遇したアオダイショウの写真を見せたら『白蛇じゃないじゃん!金運アップと関係ないからダメ。』と、一蹴されてちょっとガッカリしたことを思い出した。都会(でもないけど、、)では、蛇を見かけるのだって珍しいのに、白蛇なんてレア中のレア、そうそう出会えるもんでは無い。だけど、もし出会えたとしたら、それこそ、金運アップは間違いないだろう。


って、一体何の話してるんだか。

まあ、蛇の話なんですけど。。


う〜ん、なんか調子が出ない。

調子は出ないが、しあわせだ。

わたしは今、とてもしあわせなのである。


だからオールオッケー。

みんなにも幸あれ!



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令和3年6月9日