シュリ日和

まいにちに生きる

誇り




「思い出すと、泣いちゃうの。

    何もかも本当すぎて」






君の大好きな絵本を

僕が『 あれ、いいよね 』

って

言ったあの日

表情も変えずに

ただ小さな声で

『‥うん 』

と頷いた君の

声なき声が

いま、彼方に聴こえた気がした






とても大切な特別な想いほど

言葉にできないところ

僕たちは似てると思う






幼い頃に

祈るように胸に抱いた

ただひとつの燈を

大切に守り抜いてきたこと

もっと誇りに思っていい






あの灯りが

こんなにも頼りない僕たちを

引き合わせてくれたのだろう






消えないように

そぉっと

二人の掌で包んだ

光の温もりが






僕たちと

今も未来も

共に生きるみんなのことも

守り続けてくれるから








I LOVE YOU