千羽鶴が燃えてる
炎のなかで
音もなく
静かに灰になってゆく
人が
命を燃やして生きてきた証が
そこにはあった
たった今
目の前で
命を燃やして歌う人がいる
その姿に
炎に包まれた鶴が重なった
いつか
どこかで
命を燃やして生きていた
誰かと
今この瞬間
命を燃やしたいと切望する
誰かの想いとが出会い
熱く烈しく
燃えていく
私はただ
それぞれの想いを前に
見届ける役目を
果たせただろうか
そして
命は静かに燃え続けている
今この瞬間も
あの世でも
この世でも
**
君は君を生ききった
そう思えるから僕は笑える
僕は僕を生ききろう
君がまた笑えるように
宙へと旅立つ